[日本人の国民病]とも呼ばれるようになった糖尿病。その数は予備軍まで含めると2000万人を超え、40歳以上の4人に1人が発症、もしくはその疑いがあると言われています。
〜どんな病気?〜
糖尿病とは、血液中の糖の量を調節するインスリンの分泌や働きが悪くなり、血糖値が高い状態のままになってしまう病気です。症状を放置すると、神経や腎臓、目に障害が起きたり、動脈硬化による心筋梗塞などにつながります。そのため、患者さんは血糖値のコントロールが欠かせません。
〜歯周病治療で血糖値が改善〜
歯周病を治療することによって、血糖コントロールの指標となるHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)の値※
が、改善されたという報告が複数挙がっています。なかには重度歯周病を治療することで、その値を最大1%ほど改善できるという内容も。
HbA1cが1%改善すると壊疽(えそ:体の組織が腐ってしまうこと)による手足の切断を40%以上、心筋梗塞や脳卒中は10%強を予防できるそうです。
〜口の中から糖尿病が診断できる⁉︎〜
糖尿病患者の特徴の1つに歯の喪失が多いことが挙げられます。そこでコロンビア大学では、まだ糖尿病と診断されていない患者を対象に口腔内の状況から糖尿病をスクリーニングする試みが行われました。結果、①喪失歯が4本以上ある②歯周病ポケットの26%以上が5㎜以上という診断に。さらにHbA1cが5.7%以上あれば確率が92%まで上昇するという報告がもたらされています。
※HbA1c判定の目安
5.6%未満…正常
5.6〜5.9%…要注意
6.0〜6.4%…糖尿病が否定できない
6.5%以上…糖尿病
当医院では、歯周病認定医が在籍しており、歯周病に力を入れております
病は口から。。お口の中の健康が全身の健康に繋がるのですね!